デニムを造るために欠かせないものって何かわかりますか？？
それは、「綿（コットン）」です！デニムを織るために必要な糸は綿（コットン）からできています。
今回はそんな綿（コットン）についてお話をします(^o^)

■綿（コットン）はどこで生産されている？
綿（コットン）は約4,000年以上も前から、ユーラシア大陸で栽培されていたことがわかっています。
現在でも綿花を生産する国は世界で80カ国以上に上ります。主な国だけでも、北半球では中国、インド、アメリカ、パキスタン、メキシコなど、南半球ではオーストラリア、ブラジル、西アフリカなどです。
日本で使う原綿は主としてアメリカ、オーストラリアなどの綿生産国より輸入されています。

綿花の栽培には日当たりの良い土地が必要ですが、水資源（豊富というほどでなくても一定の降雨量）も条件です。加えて最近では、栽培速度を速めるための薬剤や害虫を防ぐ殺虫剤等の「農薬」が大量に使われることが多いです。

■「オーガニックコットン」とは
しかし、実は「農薬」を大量に使用することが問題となって、栽培する農民の健康に深刻な被害を与えています。そこで、あえて農薬を使わない本来の（昔ながらの）綿を愛用して、農民の健康や環境へ配慮する動きがアメリカなどの先進国の消費者から湧きおこっています。生育の能率が悪いためコストは高く、結果的にジーンズやTシャツなどの小売価格は高いものになるが、それでも良いという動きです。そのような配慮で作られた綿を「オーガニックコットン」といいます。もっとも、この「オーガニックコットン」の表示は果たして本当に農薬を使っていないのか（過去3年以上、無農薬の土地であることが条件）、100％ではないがほんの少しだけ混用しても表示できるのかなどの「認証」についての問題も多くあります。

■デニムに最適な綿花・綿糸とは
では、デニムに最適な綿花・綿糸はどういったものなのか？
それは、「繊維長が長いのが良いとはいえないこと。（通常は繊維が長いほど、ソフトで光沢もある）」、「ボリューム感のあること。」、「強力であること。」などです。
これらが、しなやかさ、強じんさ、染色性の良さなどを満たす最適な原綿といえます。