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2020.9.24

『ジーンズ』の発祥は??

以前「ジーンズ」とは織物を使ってつくられた「衣服」を意味しているとお話しましたが、その発祥はアメリカ開拓の歴史のなかにあります(^o^)

1848年にカリフォルニアで金鉱が発見されたことはもっとも重要な出来事の一つです。その翌年から一攫千金を狙う人たちが、このカリフォルニアの地に何十万人という単位で集まりました。

彼らの衣食住を支える物資として、特に作業服を提供することが重要となりました。通常のズボンでは破れてしまうほどの激しい労働に耐えるため頑丈さが求められました。
そこに目を付けたサンフランシスコの生地商、リーバイ・ストラウスが生成りで10オンスの厚さのキャンバス生地を使用し、通常のズボンの上に重ねて着る「ウエスト丈(胸当ての無い)のオーバーオール」として販売しました。おそらく類似品は他にも多数あっただろうが、1873年には圧倒的な競争力を持つ商品に変貌します。リーバイス社の取引先であったヤコブ・デイビスという仕立て屋が、破れやすい後ろポケットの両角などに馬具用のリベットをハンマーで打ち付ける工夫を思いつきました。すぐさま特許申請を行い、この商品が爆発的な人気を得ました。他のズボン類と区別する最も大きな特徴として、ジーンズを「リベット・ウエアー(リベット衣料)」というのはこのことに由来します。

その後、使用する生地はキャンバスから9オンス程度のブルーデニムへと置き換わっていきます。大量に消費されるジーンズなどの衣料品はヨーロッパからの輸入に頼らず、アメリカ自国内で綿の栽培や紡績、織物作り、そしてインディゴ染料による染色などの繊維産業の工程が発展していくエネルギーとなりました。

その後、20世紀にかけてジーンズのような作業用衣料は国家の発展とともに、鉄道建設、農業、牧畜や工業、自動車産業などの現場にとって必要不可欠な物として大きく成長しました。
やがて「リーバイス」のほかに中西部発祥の「リー」や南部発祥の「ラングラー」などもブランド力を伸ばしました。

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